この記事では、常勤勤務と非常勤勤務の時給の相場を検証します。
私はこれまで週5日常勤で病院勤務をしていましたが、この4月から週4日常勤の病院勤務+週1日の非常勤勤務に変更しました。
これは、非常勤勤務の方が「時給が高い」からです。
医師の年収の相場から時給換算をすることで、医師の時給の相場はいくらほどなのか?
そして、非常勤勤務と比較した場合、どのくらい差があるのかを考察してみます。
時給を考慮した働き方については、「医師の働き方改革。週5日より、週4日での常勤勤務をオススメする理由!」をご参照下さい。
https://mhmhblog.com/ishi-hatarakikata-syu4jokin/205/
常勤勤務医の時給について
勤務医の年収は、勤務条件や専門によって差はありますが、ここでは年収1500万円とします。
もちろん、時間外労働や当直によっても変わってきますが、非常勤勤務と条件を揃えるために、以下の勤務体制とします。
2、オンコールなし
3、当直なし
4、1日8時間勤務
5、土日は休み
6、有給休暇は10日
1年間のうち年間休日が120日ほどなので、さらに上記の有給休暇を加えると、
1年間の勤務日数は、365ー120-10=235日となります。
よって、常勤勤務医の時給=15,000,000円÷235日÷8時間=7,978円となります。
非常勤勤務医の時給について
非常勤勤務で1日バイトをしようとすると、1日8時間勤務で8万円や10万円が相場ではないでしょうか?
もちろん、検診バイトだとこれより金額が少なくなったり、業務内容や専門性によってはもっと条件が良いバイトもあると思います。
上記の場合、非常勤勤務医の時給=8万円~10万円÷8時間=10,000~12,500円となります。
常勤勤務医のメリット、非常勤勤務医のデメリットについて
時給換算すると非常勤勤務の方が良いですが、常勤勤務医にメリットがないわけではありません。
常勤勤務医のメリットは、
2、厚生年金・健康保険などの福利厚生を受けることができる
3、条件によっては、住宅手当、学会参加費、リフレッシュ休暇などがあることも
また、非常勤勤務医のデメリットとしては、
2、週1日勤務では、厚生年金・健康保険などは利用できない
3、住宅手当、学会参加費、リフレッシュ休暇などはない
まとめ
非常勤勤務の方が時給が良くなることは多いですが、常勤勤務にも有給休暇や福利厚生などのメリットがあります。
また、年収が高いために所得税率(33%)と住民税(10%)の計43%ほどを税金で納める必要があります。
このため、常勤勤務と非常勤勤務の手取りの差額は小さくなり、福利厚生などのメリットを考えるとそれほど差がない場合もありえます。
実際に勤務する際には、それぞれのメリットとデメリットを考慮して働く必要があります。